あしなが育英会に寄付してきました

■ 寄付のご報告

3月末で2022年度を〆て、売り上げの全額を小切手にして、あしなが育英会の神戸レインボーハウスまでお持ちしました。
本当は振り込みのほうがラクなのだけど、こうして足を運ぶこととで、こちらの活動を紹介し、あしながさんの活動を紹介していただたりしています。
TJWK関西で集まったお金は、糸を寄付してくださった方、モチーフを編んで送ってくださった方、作品を制作してくださった方、作品を販売してくださった方、お買い上げいただいた方…、浄財だけでなく、すべての方の〝想い〟が詰まっているので、その〝想い〟も届けるべく、毎年この時期に訪問させていただいています。それは、この時期の楽しみでもあるのです

今回はatricotに加えて、たまちゃんも参戦。3人でおうかがいしました。
たまちゃんが参加してくれたことで、それこそ10年ぶりに施設内を案内していただきました。
ここ「神戸レインボーハウス」は、阪神大震災でトラウマを負ったお子たちの心のケアをするための施設で、いたるところに、工夫が凝らされているのです。

みんなが集まって話をする集会室では、上座や下座がなくソファが円形に設られており、会話が弾みやすい仕組みになっています。ぬいぐるみがたくさん置いてあって、抱きながら話すことで、少しでもリラックスできるような工夫もなされています。

特徴的なのは、壁が真っ赤なシートで覆われ、部屋の中央にサンドバッグが吊るされた「火の部屋」。思う存分、感情を身体で体現できる部屋です。サンドバッグに拳を打ち込む子どもがいれば、よじ登ってブランコのようにして遊ぶ子どもがいたり。

コスプレを楽しめる衣装がある部屋、砂遊び(砂が手にくっつかない)ができる部屋、楽器が置かれている部屋、画材がたくさん置かれた部屋では思い思いにアートが楽しめるし、長大な紙に手形をペタペタと押してアート作品をつくることができるようにもなっています。
どれもこれも、寄贈品がベースになっており、支援者に支えられていることを感じさせます。

ひとりになって物思いに耽ることのできる部屋もあります。ここで手紙を書く子どももいるのだとか。

どの部屋もそれぞれの役割があって意味があるのだけど、どの部屋にも天窓があり、外からの光が差し込むようになっていて、息苦しさを感じなくて済むような工夫がなされているのが、とってもいいと思いました。これ、とってもいい!

また、ミーティングをする部屋では、長机がロの字型ではなく三角形に配置されているのが特徴的です。顔や視線が正対することで緊張するのを防ぐために、三角形に配置しているのだとか。これもおもしろい工夫です。

和室は「ダギーの間」「アボットの間」と命名されていました。
ダギーとは、神戸レインボーハウスの建設にあたって心のケア先進国であったアメリカを視察した際に訪問したポートランドの遺児ケアセンター「タギーセンター」から取られた名前。
「アボット」は「私のあしながおじさん」に登場する主人公の名前ですな。

今、神戸レインボーハウスでは、関西の大学に通うために全国からやってきた遺児の子どもたちが暮らしています。また、アフリカやマレーシアからの留学生も。

コロナ禍が明けつつあり、恒例の街頭募金活動もはじまるのだとか。
キャッシュレスが進んでいるので、該当募金活動でも実験的にQRコードによるキャッシュレスで募金できる仕組みにも取り組まれる予定だそうです。
企業からの募金もありがたいけど、こうした街頭募金による不特定多数からの数多くの募金こそがあしながさんのベースなので、キャッシュレス化のなかで仕組みの変化を探りながらも、太い柱の一本として充実させていきたいとのことです。

ほか、決算の細かいテクニック論とかマスク着用の有無だとか、関係ない話もたくさんして、今年もええ時間を過ごさせていただきました。

今月中には決算書をまとめて、決算のご報告をさせていただきます。

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