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scene #009 / 「atricot×京都のお寺さん十三番勝負!」 / お寺さんのご案内


大悲閣
大悲閣
●京都市西京区嵐山中尾下町62
●阪急「嵐山」駅下車、徒歩30分
●10:00-17:00
●一般400円

阪急電車の嵐山駅を降りて、嵐山公園を抜け、渡月橋をわたって目抜き道路を歩き、天龍寺から嵯峨野へ向かうメジャーなコースの外に、大悲閣はあります。渡月橋をわたらず、川の西側に沿った道を歩きます。この、延々と続く川縁の細い一本道は、左手に鳥ヶ岳の山林、右手に桂川を従え、頭上には並木の紅葉を頂き、そこから降り注ぐ陽の光を柔らかい木漏れ日に変えてくれています。そして、なによりもいいのは、この道には、ほとんど人がいません。嵐山にあって、唯一、観光客に蹂躙されていない静寂の場所に、大悲閣はあります。だからか、鳥ヶ岳の中腹にある大悲閣の月見台から眺める京都全域の風景は、一幅の静物画のように、落ち着いた佇まいで、そこにあります。
大悲閣は、眼下の大堰川開削に際して多数の犠牲者が出たことから、彼らを弔うために建立されたお寺さんで、正式な寺名は千光寺です。その、大堰川開削を指揮した角倉以了の持念仏である千手観世音菩薩を祀ってあることから、通称、大悲閣と呼びます。大悲閣とは、一般的に、観世音菩薩を安置する仏堂のことを指します。大いなる慈悲、という意味です。

法金剛院
法金剛院
●京都市右京区花園扇野町49
●JR嵯峨野線「花園」駅下車、徒歩すぐ
●9:00-16:00(蓮が盛りのころは7:00から開門)
●一般400円

平安初期、右大臣清原夏野が建てた山荘が起源。彼の死後に双丘寺と称し、寺院となったのですが、のちに衰退。鎌倉時代に円覚が再興し、現在にいたっています。蓮の寺として知られるこのお寺さんの庭園は、世界中から集められた蓮で埋め尽くされていて、7月から8月にかけての盛りのころ、この蓮の群れを鑑賞するためだけに暑さを押して足を運ぶ価値は、じゅうぶんにあります。
ハス科の多年生水草は中国が原産ですが、日本でも野生種が確認されており、万葉集にも数首歌われています。その時代、泥のなかから清浄な花を咲かせる蓮は仏法の象徴の花として人々に敬わわれ、多くの蓮池が造られ、観蓮会が催されるようになっていきました。法金剛院も、そうした流れのなかで建立されたお寺さんであり、蓮池を抱く庭園です。このあたりを「花園」と呼ぶのは、蓮をはじめとする色とりどりの花を咲き誇らせ、競って極楽浄土を表現したことに由来しています。
阿弥陀経には「極楽浄土に青、黄、赤、白の蓮の花が咲く」とあるのですが、法金剛院に集められた蓮は80種に及び、一重から八重まで、色目鮮やかに、今も往時の極楽浄土を再現しています。

光明寺
光明寺
●長岡京市粟生西条ノ内26-1
●阪急「長岡天神」駅より阪急バス「光明寺」下車、徒歩すぐ
●9:00-16:00  ●拝観無料(紅葉シーズンのみ500円)
http://www.komyo-ji.or.jp/

浄土宗の開祖である法然を慕い帰依した弟子の連生が、鎌倉初期、この地に念仏三昧堂を建立したのが、光明寺のはじまりです。法然は、ここで初めて、南無阿弥陀仏の念仏を説いたといわれています。その、法然の棺から発せられたという光明が、寺名の由来となっています。
仏教とは、厳しい修行を経て煩悩を捨て、解脱することで幸福を得るという宗教ですが、それを徹底的に合理化し、南無阿弥陀仏の念仏を唱えるだけでよろしい、としたのが、法然の浄土宗。したがってここは、今でも、毎日のように念仏が聞こえてくるお寺さんです。
このお寺さんは、寺域全体が庭のようになっていて、延々と続く参道の両側から紅葉が生い茂り、秋の紅葉シーズンには隠れたスポットとして賑わいます。
なお、京都市中には金戒光明寺という有名なお寺さんがありますが、そちらの光明寺と区別する意味で、こちらの長岡京の光明寺は、粟生光明寺と呼ばれることもあります。

志明院
志明院
●京都市北区雲ケ畑出谷町261
●京都バス「岩屋橋」下車、徒歩20分
●7:00-17:00
●一般300円

洛北雲ヶ畑を延々と北上し、そこが京都市だとはにわかには信じられないほど険しい山中に分け入ったところに、志明院はあります。志明院を抱く岩屋山全域が山岳道場となっており、仏教の拠点というよりも、修験道の行場といった趣が強い、荒々しい場所です。
この一帯は鴨川の水源となっており、そのうちのひとつである洞窟の湧き水を空海が神聖視したことから皇室の崇敬が深く、水神が祀られています。また、その洞窟から湧き出る飛竜の滝にまつわる水伝説は、歌舞伎の『鳴神』の元にもなっており、伝承に彩られた神聖な地でもあります。
鴨川源流の清流には小魚が群れをなし、春には石楠花の花が咲き乱れ、司馬遼太郎が、今後も残したい京都の風景として挙げた、数少ない場所でもあります。

石峰寺
石峰寺
●京都市伏見区深草石峰寺山町26
●JR奈良線「稲荷駅」、京阪「深草」駅下車、徒歩15分
●9:00-17:00
●一般300円

日本では珍しい黄檗宗のお寺さん。というよりも、伊藤若冲が晩年を過ごし、五百羅漢の石仏を彫刻し、裏山に配したお寺さんとして有名です。裏山の竹林には、お釈迦さんの誕生から涅槃の場面まで、お釈迦さんを取り囲む羅漢たちが、さまざまな場面ごとに登場しています。『動植綵絵』に見られる若冲往年の、執拗なまでに細部にこだわった濃密なリアリズムではなく、仏性を宿すことにのみ注心したかのような素朴で軽妙奇抜な造形からは、若冲が最後に辿り着いた境地を見るようであり、訪れる人に興味深い想像をかき立てます。
千二百羅漢像の愛宕念仏寺と並んで、羅漢(お釈迦さんの弟子)像を大量に鑑賞出来る数少ないお寺さんです。

達磨寺
達磨寺
●京都市上京区下ノ下立売通紙屋川東入ル
●市バス「円町」下車、徒歩10分
●拝観時間?
●一般400円

京都の下町、円町にある法輪禅寺、通称・達磨寺は、江戸中期の享保12年(1727年)開山といいますから、比較的新しいお寺さんです。達磨さんを祀っているのはもちろん、禅宗のお寺さんだからです。
仏教は、もともとが、人々の救済なんか目的としていなくて、個人が解脱するための身体的精神的な鍛錬のマニュアルを説いたものですが、そこに大乗の考えが入り、救済が目的となり、仏像という偶像もつくられるようになり、教典という教科書というか権威のようなものもできてきます。
そういうものの一切合切を拒否して、修行の中にこそブッダが説いたものの真髄がある、原点に返れ、と、実践したのが、達磨大師。つまり、仏教のルネサンスを行ったのが、達磨大師です。
とはいえ、このお寺さんにはそうした厳しい空気は特になく、どちらかといえば、達磨マニアの聖地であるかのような趣で(笑)、境内には蒐集された達磨さんが、所狭しとおわします。
本堂に達磨が祀られていれば、達磨が多数収められた蔵があり、庭には達磨の石像があちこちにあり、おまけに達磨をかたちどった窓枠まであります。
他、珍しいところでは、金箔を貼った等身大、釈迦涅槃像が祀られています。

東福寺
東福寺
●京都市東山区本町15丁目778
●JR奈良線「東福寺」駅、京阪「東福寺」駅下車、徒歩10分
●12月-10月/9:00-16:00 11月/8:30-16:30
●一般/方丈庭園400円 通天橋400円
http://www.tofukuji.jp

臨済宗東福寺派の大本山にして、京都五山第4位の禅寺として栄え、今なお25の塔頭を有する一大寺院です。鎌倉時代に摂政藤原頼経の父である九条道家が、この地に巨大釈迦像を安置する大寺院の建立を発願したのがはじまりで、寺名は、奈良の東大寺、興福寺の二大寺院から一字ずつとって「東福寺」となっています。
巨大な三門や禅堂など、国宝や重要文化財を多数有し、通天橋から臨む紅葉は京都を代表する名刹として有名なのですが、それに負けず劣らずなのが、昭和を代表する作庭家である重森三玲が作庭した庭を多数鑑賞出来ることです。
なかでも方丈は、東西南北の4面すべてに庭を有し、それぞれが独自の景観を持つという全国でも唯一の試みとなっており、そのすべてが重森三玲の手によるものです。
伝統を次々と打ち破った斬新なデザインはモダニズムの香りが高く、今なお色褪せることのない鮮烈な光を放っており、訪れる人を飽きさせません。
方丈庭園以外にも、春と秋のみ公開の龍吟庵など、重森三玲作庭の庭園がここほど集まっている場所は、他にはありません。

蓮華寺
蓮華寺
●京都市左京区上高野八幡町1
●京都バス「上橋」下車、徒歩すぐ
●9:00-17:00
●一般400円

高野川のほとり、かつての鯖街道の京都口の傍らに、蓮華寺はあります。江戸時代初期、加賀前田藩の家臣であり、詩書や絵画、茶道に通じた文人でもあった今枝重直が、この地で草庵を結びました。仏道への帰依の念も深く、この地に寺院を建立することを願ったのですが、果たせずに死去したため、孫の近義が、荒廃していた寺院を再興し、蓮華寺としました。
再興にあたっては、狩野探幽、木下順庵など当時の文化人が協力したと伝えられ、そのせいもあってか、お寺さんというよりも、趣味人の隠れ家といった趣があります。
高野川支流の水が満ちる池に鶴亀ニ島を配した庭は、石川丈山作と伝えられる名庭で、お堂の柱を額縁に見立てて庭を眺めると、一幅の名画を見るような、おだやかな心持ちになります。また、六角形の笠をつけた珍しいかたちの石灯籠は、蓮華寺型石灯籠として知られています。

浄瑠璃寺
浄瑠璃寺
●木津川市加茂町西小札場40
●奈良交通バス「浄瑠璃寺前」下車、徒歩すぐ
●3月-11月/9:00-17:00 12月-2月/10:00-16:00
●一般300円

京都と奈良の境にあり、美しい名前を持つこのお寺さんは、西方九体阿弥陀堂と東方三重塔の2つの伽藍で構成されてます。あいだに、浄土式庭園を挟んでいます。どちらも藤原時代建立の建造物で、一度も焼失しておらず、宇治の平等院と並ぶ、古い古い建物です。名前だけでなく、日本一美しいお寺さんだと絶賛する人も、たくさんいます。
スタイリッシュなフォルムを持つ九体阿弥陀堂は、文字通り、9体の阿弥陀如来を安置するためだけに建てられた建物で、そういう建物としては、現存する唯一のものです。翻って、浄土庭園の池を挟んで東方に眼を向けると薬師如来を祀った東方三重塔があります。
薬師如来は過去世から送り出してくれる仏さんで、過去の因縁や苦悩を超えて進むための薬を与えてくれる仏さんです。その仏さんが、太陽の昇る東に安置されています。
一方、西に安置された9体の阿弥陀如来は、理想の未来にいて、そこへ向かって進む人々を受け入れてくれる、未来仏です。その未来仏が、西方浄土(極楽浄土)のある方向である西に、安置されています。
仏教では、東は過去(苦悩)、西は未来(理想)ですから、この2つの真ん中に位置する浄土式庭園の池は、東を此岸、西を彼岸としています。東の薬師に移送されて出発し、現世へ出て釈迦の教えにしたがい、煩悩を超えて彼岸にある未来を目指して精進する、そうすれば阿弥陀に迎えられて西方浄土に到達することができるという、仏教観が伽藍全体で表現されている、全国でも数少ないお寺さんです。

毘沙門堂
毘沙門堂
●京都市山科区安朱稲荷山町18
●JR湖西線「山科」、地下鉄東西線「山科」駅下車、徒歩20分
●3月-11月/8:30-17:00 12月-2月/8:30-16:30
●一般500円

平安遷都以前に今の上御霊神社付近に行基が開いたとされる出雲寺を、鎌倉時代になって山科の地に移築したのが、毘沙門堂のはじまりです。江戸期以降は皇室ゆかりのお寺さんとなり、そのせいもあってか、京の市中のお寺さんに負けない装飾や絵画が見られます。
宸殿の襖絵は、すべて狩野洞雲益信の筆によるもので、そのなかでも有名なのが『九老之図』です。老人が書を広げている机を注視しながら移動していくと、いつの間にか机の向きが変わって見えます。斜めに向いていた老人も、正面から眺めると正対して見えます。逆遠近法を使ったからくり絵なのですが、この部屋ですごす客人を飽きさせないための配慮として、このような仕掛けが施されています。
本尊は寺名が示すとおり、最澄作の毘沙門天坐像。秘仏なのですが、何十年かに一度のご開帳の折りにその尊顔を拝した人によると、掌に乗るサイズの、可憐な毘沙門天なのだとか。
北は如意ヶ岳、西は清水山、東は音羽山に囲まれた山科の小さな盆地に建つお寺さんゆえ、普段は静寂に包まれていますが、桜の名所、紅葉の名所として、春と秋には多くの参拝客で賑わいます。

萬福寺
萬福寺
●宇治市五ケ庄三番割34
●JR奈良線「黄檗」駅、京阪宇治線「京阪黄檗」駅下車、徒歩5分
●9:00-16:30
●一般500円
http://www.obakusan.or.jp/

宇治のすぐ西にある萬福寺は、日本では珍しい黄檗宗の大本山寺院です。インゲン豆を日本にもたらした中国の禅僧、隠元による開基で建立されたお寺さんです。黄檗宗は禅宗ですが、日本のそれとは違って、中国色が色濃く残り、建物から仏像の様式から儀式作法、精進料理にいたるまで、なにからなにまで中国風で、日本の一般的なお寺さんとは、趣をかなり異にします。
萬福寺の精進料理である普茶料理は、麩や野菜を使って精進料理にはない肉や魚を模した料理を供し、見た目にも楽しいものです。また、煎茶道の祖である売茶翁(ばいさおう)ゆかりのお寺さんとしても知られ、なにかと飲食に縁があるのが特徴。
弥勒菩薩の化身とされる布袋像や巨大な木魚、卍崩しのデザインになっている欄干など、一般のお寺さんにはない、見どころ満載のお寺さんです。

随心院
随心院
●京都市山科区小野御霊町35
●地下鉄東西線「小野」駅下車、徒歩10分
●9:00-16:30
●一般400円
http://homepage3.nifty.com/zuishinin

平安時代を代表する女流歌人、小野小町の住居跡といわれる寺院です。遅咲きの梅の名所としても名高く、楚々とした花に彩られる境内は、美貌で知られた歌人ゆかりの場所にふさわしい佇まいを見せています。
寝殿造の本堂には阿弥陀如来坐像(重要文化財)などとともに、小町に寄せられた恋文を下張りにしたという文張地蔵、片膝を立てて座る卒塔婆小町坐像も祀られ、さらには、小野小町がメイクのときに使ったという化粧井戸や、小町に届いた1000通もの恋文を埋めたという文塚が残り、さながら、小町ワールドのテーマパークといった趣で、小町ファン、中世女流文学ファンにはたまらないスポットとなっています。
仏教色は薄く、随所に格調高さがうかがえ、小さな御所といった貴族趣味の色濃い寺院です。

高山寺
高山寺
●京都市右京区梅ケ畑栂尾町8
●JR京都駅よりJRバス「栂ノ尾」下車、徒歩10分
●9:00-17:00
●一般600円
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kouzanji/

高山寺のある栂尾では、古代より山岳修行の適地として幾多の小寺院が営まれてきたこともあり、高山寺の起源は諸説あります。実質的な開基とされているのは、鎌倉時代の華厳宗の僧、明恵といわれています。後鳥羽上皇より栂尾の地を与えられた折り、「日出先照高山之寺」の額を賜ったのですが、これが、高山寺の寺名の元となっています。これは、華厳宗のなかにある、朝日が昇って真っ先に照らされるのは高い山の頂上だ、という意味で、そのように光り輝く寺院であれとの意が込められています。
巨大な杉や老松、楓などの樹木が茂り、自然の景観をそのままに、華厳浄土にふさわしい寺域をなしています。四季を通じてその景観美から観光客も多く、特に紅葉の時期には多くの人がここに訪れます。
また、境内には、日本最古と伝える茶園があります。鎌倉初期に臨済宗の開祖、栄西が、当時の中国の南宋から種を持ち帰り、明恵に贈ったものと伝えられています。その後、宇治に伝えられ、全国に茶が広まりました。
なお、現代日本の漫画の文化的ルーツとも見なされる『鳥獣人物戯画』(国宝)は、レプリカが展示されています。

※各お寺さんの拝観時間や拝観料は、時期により変更されることがあります。事前にご確認のうえ、拝観してください。


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